今こそピカチュウげんきでちゅうを

昨日特に言及しなかったけど、名探偵ピカチュウピカチュウがあまりにも可愛すぎてボディブローのように効いてきている。

元々ピカチュウはそこまで好きでもないのに(ポリゴンに罪を被せたことを忘れてはならない)、名探偵ピカチュウピカチュウは可愛さがすぎた。

なまじ実写にフィットしたせいで、あのピカチュウが現実にいない喪失感たるや何これ失恋?

夢にまで見るこのせつなさ。うっかりあのピカチュウが走り回る幻を見てしまう(白昼夢)。

Amazonでぬいぐるみを探してみたけれど、どうしても映画のピカチュウと比べると何か違う。そしていい年したおっさんが買って一緒に寝るのはもっと違う。

仮にいたとしても、CVライアン・レイノルズだぞ、おっさんだぞ。レイノルズと言えばホエールズの外国人。嗚呼そんなことを思い出してしまうくらい疑いようもなくおっさんなんだ。かなC。

 

寂しさに悶えながらピカチュウが踊りまくる動画をYouTubeで見る。はあああん。

時は令和元年。日の本の国の夜明けはもう少しだ。

名探偵ピカチュウ(ネタバレあり)

名探偵ピカチュウを見た。

実写でポケモンが当たり前にいる世界を見れたので、星5つ。

ストーリー自体はあるけど、まあストーリー重視ではないという印象。

 

ただ主人公の父親にはハッとさせられた。

よく考えたらそりゃあそうなんだけど、主人公と母親の写真で自然と父親も…という思い込みをしていたことに気付く。

ポケモンが当たり前にいることよりも、よっぽど普通にありえることなのに。

 

そしてエンディングの演出。

ポケモンを実写に落とし込んだ世界観を逆に従来の世界観に落とし込む。

子供のときにやっていたポケモンは、小さな白黒の荒い画面だったけど、現実との境界は間違いなく薄かった。というより、そこに存在するもう一つの世界だった。

あの音楽が同時に流れたのもあり、そのことを自然と思い出させてくれた。

そしてアメリカ制作の映画なのにカタカナで表示されるポケモンの名前。

字幕で見たので、おそらく英語圏で公開されているものも同じエンディングだと思って書くけど、これは言語の境界も関係ないぜというメッセージなのでは。

 

つまりポケモンを軸に、人種も言語も何もかも、境界なんか作らなくて良いという強いメッセージ性を込めた映画だったのではないかなあ、と。

勿論そんなことは全然なく、本人出てきたらびっくりするだろうなあとか、こういうエンディングにしたら喜ぶだろうなあというだけかもしれないけど、それはそれで良いじゃないですか。

ポケモンをテーマにしたことでたまたまそんなことをふと感じさせてくれたのならそれもまた良し。

 

名探偵ピカチュウを見てしみじみと想いに耽ったり、ポケモンGOアチャモを乱獲したりと、ポケモンまみれの一日でした。

 

あ、あとミュウツーの逆襲は、全てを超越した雰囲気からその実めっちゃ好戦的なミュウが大好きなので、リメイクもそこは変えないでほしいなあ!

レイジングループ

レイジングループの資料集をポイント還元セールの時に購入し、再プレイ。

いい感じに内容を忘れかけていたのに、資料集のおかげで思い出して再プレイという何がしたいんだお前は案件。

そこで暴露モードですよ。

※暴露モード…クリア後にアンロックされる、登場人物の内心が挿入されるネタバレ全開モード

 

まあプレイしているうちにどうせ思い出してしまっていただろうから、それもまた良し。

むしろ暴露モードのおかげで物語が細部まで練り込まれて作られていることを再確認出来て良かった。

 

しかし改めて、レイジングループは全て忘れて再プレイしたいゲームだなあ。

ADV、もしくはミステリー小説好きでやったことない人は全員やったほうが良いです。一からレイジングループを出来る人が本当に羨ましい。

 

村八分にされている人が集まった不気味な宗教観のある村

・主人公はとてもクレバーで理知的な行動、思考をする

人狼を元にした設定で人狼を見つけなければ毎日人が死ぬ

人狼の行うことに超常現象はない

 

このあたりに惹かれるものがある人はやるべし。

ちなみに資料集も違う組み合わせの人狼短編が入ってるので、同様にオススメです。

 

 

 

 

 

終電

数年前、コロナ騒ぎなんて夢にも思わなかったある日の夜、仕事に疲れ終電に揺られながら録音していた深夜ラジオを聞いていると、隣に座ったおじさんが何かを話しかけて来た。

 

おじさん「〜〜〜」

 

やばい、音漏れしてるのかも。

だとしたら深夜ラジオを聞いていることがバレてるということ?恥ずかしいよう。ドキドキしながらすっとイヤホンを取る。

おじさんはイヤホンなんて意に介さず語りかける。

 

おじさん「君は起業しなさい」

 

ぼく『…はい』

 

酔っ払いおじさんはその後も何かを話しかけて来ていたようだけど、伊集院光のラジオを再び聞き始めたので何て言っていたかはもう迷宮入りだ。

一つ言えることは、酔っ払いおじさんとの約束は未だ果たせていないし、今の所果たす予定はない。

中学生日記

思春期というものは実に不安定で、それは傍から見て満ち足りてるかどうかは一切関係のないものなのだろう。

頭が良くて中学生の癖に彼女がいた藤田くんも、ちょっとしたことですぐ怒る、いわゆるキレる若者だった。

悪い奴じゃないので、絶対に人に手を出すことはなかったけど、机を蹴るなどの物に当たることはしょっちゅうだ。

今考えたら冒頭に記した通り傍から見てわからない何かが溜まっていたのかもしれない。

 

ある日、きっかけは何なのかまるで覚えてないけれど、給食の時間にキレてしまった藤田くんはお皿を床に叩きつけて割った。

物に当たるのと物を壊すのは同じようで全然違う。

居酒屋でどれだけ楽しく飲んでいても、コップを割ってしまうと絶対に場は冷める。酔っ払っていてもそうなのだから、ふつうの中学生にとっては見慣れた藤田くんの姿も、そのときはいつもよりヒヤリと凍りついた。

でもそこは悪い奴じゃない(いやそこまで来たら悪い奴か?)藤田くん。自分でほうきとちりとりを持って来て掃除し始めた。冷たい空気で冷めた空気の中、他の子も何人か手伝い始めた。

 

そこで全くその輪に加わらなかった足が早いことだけが取り柄の津島くんはポツリと

 

「俺には食うことしか出来ねえ」

 

すぐ近くにしか聞こえないくらいの小さな声でそう呟いて、津島くんはもりもり給食を食べていた。

その割り切り具合があまりにも潔くて、そして本当に彼は食うことしかしなかったので、冷めた空気の中、僕は一人クスリと笑っていた。

 

その時の津島くんは本当に食うことしか出来なかったけど、嫌な思い出になるはずの出来事をちょっとだけ面白い思い出に変えることも、出来ていた。

黒柴

近所に黒柴がいる。

あまり見かけないので室内飼いだとは思うけれど、時々外に繋がれている。

とても可愛い、よって撫でる。

おとなしい黒柴なので、じっと黙って撫でられてくれる。

けど特に尻尾も振ることはなく。

 

嫌なのかな?

 

嫌がる素振りはないので嫌ではないとは思うけど、喜ぶ素振りもないならば喜んでもいないのかもしれない。警戒してるだけかしらん。

 

「とても撫でられている。良い人?悪い人?わからないけど凄く撫でられている。嬉しい。困る。」

 

くらいの感じだと思っているけど実のところはどうなのか。

満足して撫で終わり、去る瞬間ちらりに後ろを確認すると、全身をブルンブルンと震わせる黒柴の姿。

緊張してたんだろうなあ。

いつの日か、尻尾をフリフリと振り回しながら撫でられてくれる黒柴の姿を見るために、この片思いは続けて行きたい。

遅刻する人

きっとGWを経て5月病に襲われている新入社員が日本中に溢れていることだろう。

しかしながら5月病の前段階、すなわち4月の時点でコケまくっている人も少なからずいるはずだ。

そしてその陰にはその新人に悩まされている諸先輩方がそれ以上にいるのは間違いない。

 

うちも例によってそんな悩みはあり、新入社員の氏、常識に欠けている点やミスは目を瞑るにしても、一番の問題は寝坊による遅刻だった。

 

遅刻はホントどうしようもない。無条件で評価が下がる。いや本音を言うと、遅刻してもどうにかなるのであればそんな世界になってほしい、せめてうちだけでもそんな会社になってくれればむしろありがたいウェルカムなのだけど、残念ながらそんな世界はまだ限られた世界であり、どうやらうちはそうも行かない会社のようで。

とは言え、寝坊による遅刻は誰でも一度くらいはあってもおかしくないミスだし、唇真っ青にして誠心誠意相手が笑っちゃうくらい謝れば、どうにかなるものだ。年長者というものは、叱るよりも許して度量の広さを見せつけたい生き物でもある。利用すべし。

 

でもせめて2回までなんすよねー。

そんなわけで短期間で3回目の遅刻をした氏。

3回目の遅刻の原因は、起きてはいたけどラファエルの動画を見てたら遅刻したらしい。

正直者なのか、それとも本当は寝坊だけどその理由なら許されると思ったのか、どちらかはわからない。

どっちなら良いのかもわからない。どっちも駄目なことだけはわかる。

 

世の中にはそんな状態になってる世界もあるので、やらかして5月病になってる人たちも、やらかされて5月病になってる人たちも、とりあえず落ちる悩みは先送りにして毎日元気にやって行こうぜというお話。

 

今は彼も遅刻をしていません。

数年前の、むかし話。

一つ言えることは、立ち上がらないといけないところに目覚し時計を置いておくべし。

僕はそれで、寝坊癖が治りました。