事前の評判が悪すぎたので、思いの外面白かったよ。
確かに最後まで友情に共感出来なかったのは如何なものかと思うし、帝国がなんかいつの間にか崩壊してるし、皇帝に至ってはモブモンスターでウボァーだし。
まあ強大な敵キャラクターがその配下のような存在に滅ぼされるのは、FF6やFF7でもあった、ある種伝統のようなものだからそれは良しとする。
エンディングのやや唐突さもそれこそFF7に比べたらマシだし。ユフィいなかったし。
友情ストーリーとしてはグラディオラスが破綻しすぎてた。イグニスが目を負傷した時気を使ってやれとノクティスを叱責してたけど、あの時点でも父親に続き婚約者まで死んだノクティスが悲惨すぎて全く共感出来なかった上、最後までプレイしたらどう考えてもノクティスが一番可哀想な運命を決定付けられてるじゃないか。究極召喚で死ぬとわかっているユウナにもっと仲間のこと思いやれってアーロンが叱ってたならばFF10ですら駄作に変わりかねない。
それこそアーロンのように見守りながら諭す兄貴分であれば評価は変わったろうに。
そうするとプロットがFF10と似通ってしまうのでやらなかったとしたら、そもそもあのストーリー自体が似通っているから駄目というだけの話で、被った上に改悪されてたらそりゃ印象は悪い。
プロンプトはファンが大勢つく代わりにヘイトも集めてしまう女キャラで良かった気がする。終盤の立ち位置が完全に囚われのヒロインだったし、出生の秘密もふーんだわ。日本出身だと思ってた人が北朝鮮出身って言われた感覚か?驚くだろうけど、人間的に問題なかったらそもそも何とも思わず関係性が変わらないのが普通のことだし、ゲームの中での感覚だと東京出身が大阪出身って言われた程度にしか思わなかった。設定の説明不足だよね。
そしてこれもリュックのアルベド族と少し重なってるし。
そんな中イグニスは丁度いい良いキャラクターだった。穏やかな兄貴分であり、目を負傷するという可哀想な役、そして何故か多発する挙動不審バグで嫌いな人はいないんじゃないかなあ。
ノクティス、アーロン、イグニス、リュックのパーティなら良かったかというと、それも違う気はするけど、もう少し上手くやりようはあったという印象。強いて言えばイグニスを穏やかな弟分にしていれば、丁度バランスが取れたんじゃないかな。