バイオショックインフィニット

PS4バイオショックコレクションでバイオショックインフィニットをプレイ。

1に関してはストーリー含めて良ゲー、2は1の素材を生かしきれなかった普通ゲーというポジションだと思うが、3は賛否両論ある位置づけだろう。

 

しかし個人的には神ゲー。誰がなんと言おうと神ゲー

 

抽象的な結末になりすぎな感はあるものの、登場人物、世界が魅力的ならもうそれで良いじゃん(良いじゃん)。

楽園のような舞台で、人種差別が平然と行われる空中都市コロンビア、そしてウンデット・ニーや義和団などの史実と宗教観が織り込まれるシナリオに序盤から引き込まれる。

更に沢城みゆき演じるエリザベスは洋ゲーにはなかなかいないタイプの魅力的なヒロインだった。グラフィック含めてちょっとディズニーヒロインっぽいのも親しみやすくて良かったし、だからこそディズニーヒロインでは決して起こり得ない結末に向かって行く姿は、最後まで世界に入り込んだまま終わる事ができた。

 

あとシンディローパーの曲がひっそり使われているのもずるい。幼少期グーニーズを見た人間にとってはそれもまた世界観にのめり込む要因となった。時代設定おかしくね?の違和感含めて(理由は説明される)実に効果的に作用したですよ。

 

悔しいのは、実に効果的に作用した人種差別や宗教観を元にした設定が日本人にはおそらく根本的な部分で理解しきれないであろう所。

そして、逆に言えばそれを元に一本のゲームを作り上げることが出来るアメリカの凄さ。

そのあたりを踏まえても、やっぱり心に残る珠玉のゲームでした。

 

ちなみに余談だけど、日本人だからこそ作り出せてかつ楽しめるゲームは、以前書いたレイジングループがそれに当てはまる。あれは日本人がイメージする怖い集落の風習、宗教観をミステリーとして落とし込み、見事にスジの通った、それでいて秀逸なシナリオとして書き上げられている。改めて、超オススメですぞ。