私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い 喪138

先週のゆりちゃん回でハードルが上がり、今週のネモ回どうなるんだろうと少し心配していたけど杞憂も杞憂、谷川ニコ先生はいつも予想を裏切り期待は裏切らないでいてくれる。

 

最初の待ち合わせはナイトメアクリスマスを彷彿とさせる構図だったけど、当時クラスのみんなを待っていた二人が、今では他でもないもこっちを待っていたという事実が尊い…。ずっともこっちを見守っていた読者にとっては、それだけで感無量だ。

 

そしてネモ回でもあり、あーちゃん回でもある今作。あーちゃんドン引き選手権を開催するネモの闇にこっちがドン引きするものの、そのネモをドン引きさせるもこっちに数々の修羅場をくぐり抜けた本物の凄みがあった。というかネモ自体実はエロゲはリトバスをやった程度で、「あれ、この子別に闇深くなくない?」「Sっぽさ見せるけど守りに入ると脆くない?」「可愛い…」と、ネモにドン引きどころか結果的に好感度マシマシ。全ては谷川先生の手のひらの上。

ウネウネ動く電動バ○ブに幼児退行していくあーちゃんの可愛さも筆舌に尽くし難い。モブキャラ感が否めなかったあーちゃんをここまで魅力的で可愛いキャラにしてしまうなんて。最後電車の中で疲れて眠るあーちゃんがどんな夢を見ていたのか。想像すると胸やいろんな所が熱くなる。全ては谷川先生(略

 

もう一つ触れて置きたいのは喫煙しているゆりちゃん吉田さんもこっちの想像図だ。

人気投票一位の女の子が喫煙している姿を書くのは攻めの姿勢を崩さないこの漫画らしくて良いけど(しかも異様に似合う)、それ以上にもこっちが想像する大学生活の隣にその二人がいるという事実を見過ごすわけにはいかない。

以前ならば横にはコオロギとゆうちゃんがいるであろう想像図だったポジションに、当たり前のように吉田さんとゆりちゃんがいるのは、もこっちの人間関係と内面の大きな変化を、ギャグ描写の形でさりげなく示唆している。凄いよ谷川先生ェ…。

 

最初から最後まで、尊さに満ち満ちていた今回。もこっちを見守り続けて来て良かったと、強く思わされた。

 

しかしハードルを軽々越えてきたからこそ、次回のスクールカースト絶対王者にして読者にとってのピープルズチャンピオンでありランカートップのビッグマザーこと加藤さん回のハードルが更に上がってしまったのが痛し痒しと言ったところか。

谷川"選ばれしものの恍惚と不安を共に我あり"ニコ先生が、次回どのようにこのハードルを越えるのか、あるいはくぐり抜けるのか、当時FF7が発売される前以来の期待感を胸に秘め、3週間ウキウキしながら待ちたいと思う。