混物語 みここコミュニティ

傷物語は前二作を劇場で見たので冷血篇も早く行きたかったのだけど、なかなか特典で後悔したくないので見に行けなかった。

最初のしおぎレンジャーも食指は動いたし、三週目のりずむロックンも欲しかったけれど、念のため四週目の発表を待った結果四週目に行くこと決定。

以下公式より抜粋

 

「傷物語」公式サイト - 〈物語〉シリーズ

●4週目西尾維新書き下ろし小説

混物語」 第大話 みここコミュニティ

<配布期間:2017年1月28日(土)~2月3日(金)>

<あらすじ>大学生になり、友達をつくるために合コンに参加した暦・ひたぎ・育。現れたのは蒼井巫女子・江本智恵・貴宮むいみの3人組と、物静かな男子学生で……?『混物語』第12話は、「戯言シリーズ」の女子大生三人組が登場!

 

これしかないやんけ…。

 

戯言シリーズは大好きで、その中で随一のお気に入りがクビシメロマンチスト

クビキリサイクルを読んだ時はいまいちハマらなかったけど、二作目に当たるこのクビシメロマンチスト戯言シリーズ、そして西尾維新にドハマリした。

クビキリサイクル読んでイマイチに感じた人も、絶対にクビシメロマンチストは読んでみてほしい。西尾維新の良い所と悪い所(悪い所が良い所)が詰まっている。

 

その登場人物が出て来る…だけなら正直りずむロックン貰いに行った気がするけど、物静かな男子大学生がいるならこれしかない。絶対あの人…。

そしてその期待に見事答えてくれてた。

時代設定がクビシメの前くらいで、物静かな男子大学生さんがキレッキレな頃だから描写が死神のような描写をされているのが面白くて仕方ない。

というか全体的に西尾維新の筆がノリにノッているように感じたよ。巫女子ちゃんと阿良々木くんの相性が良すぎる。

混物語はじゅんビルドとくろねこベッドしか持っていないけど、一番文章的にも面白かったなあ。

 

戯言シリーズが好きで、傷物語まだ見てない人は見に行った方が良いです。

でも、絶対いーちゃんに会わせちゃいけなさそうな二人がカラオケルームで一緒にいるのが心配でならない。

 

クビシメロマンチスト 人間失格・零崎人識 (講談社文庫)

クビシメロマンチスト 人間失格・零崎人識 (講談社文庫)

 

 

傷物語 Ⅲ冷血篇

傷物語 Ⅲ冷血篇を見に行った。

 

感想としては、まず序盤のやりすぎなくらい和やかな雰囲気は原作既読なので「アカン…」という気持ちでいっぱい。落差のための前フリなのはわかっていても、それでもいざあのシーンは演出の上手さも重なり背すじに冷たい物が走る思いだった。

そもそも、今作は演出があらゆる方面に過激でいて上手だったのが印象的。

エロさ、現実を直視した時の体育倉庫破壊、最後のバトルシーン、エロさ(27文字振り二回目)。

特に不死の生物同士でしかありえない戦闘シーンは、劇場版でしかありえない戦闘シーンでもあり、どう考えてもテレビで出来ない。まあ全三部作どれも出来ないシーンだらけだった気もする。

 

その辺りの派手なシーンもそうだし、個人的に印象に残っているのが光の演出。

一作目から日の丸は象徴として使われていて、単純に吸血鬼は太陽光が弱点だから一種のエンブレムとして使われていたのかと思ったけど、今作は少し趣が違った。

競技場での観客が見守るかのように包囲している日の丸の旗。

日の丸は吸血鬼の弱点、太陽の象徴でもあるけれど、本来は人間が作り出した最大級のコミュニティである国(日本制アニメだし)の象徴だ。つまり、吸血鬼と対立構造にあたる人間の象徴として描かれていた。

そう考えると、キスショットが完全体でいた時に日の丸の旗がことごとく雨に濡れて項垂れるかのように下がっていたのもそういうことだよね。人間は吸血鬼に被食者として項垂れる、頭を垂れるしかない。

 

また冒頭キスショットと対話時のスポットライト。

あれもよくやるようなシャフト独特の演出かと思ったけど、人類にとって一番監視しなければいけない存在だから、スポットライトを浴びせるのだ。

ただ残念なのが、あれが着いたり消えたりしてたのがどんな会話のタイミングだったのか覚えていない。たぶんそれも意味があったと思うんだけどな。

 

もう一つ、体育倉庫に降り注ぐ十字架様の光。

これはもうわかりやすく、吸血鬼を助けた上自身も腹が減るという形で吸血鬼化が進む阿良々木くんに、吸血鬼の弱点である太陽光が同じく弱点である十字架の形で降り注ぐことは、阿良々木くんへの断罪でもあり、人類が敵になってしまった事実の後悔を表している。

ここで一番大事なのは、その阿良々木くんを助けに来た羽川さんが小さな懐中電灯で照らしてあげたこと。あれは単純にライトアップするという目的もあるんだろうけど、二人を照らすライトは羽川さんが味方になってあげたということをより強調する効果もあったのだろう。

 

あったのだろうけど、結局印象に残ってることは、羽川さんがエロかった(824文字振り三回目)。

 

傷物語 (講談社BOX)

傷物語 (講談社BOX)

 

 

伊豆漫玉日記 桜玉吉

桜玉吉の伊豆漫玉日記を読み終わった。

たぶん初めて桜玉吉を認識したのはサンサーラナーガだったのかな。

何かのきっかけで漫玉日記のシリーズを読んでからずっと読み続けている。これだけ昔からずっと読んでたら、近況報告にお金を払ってる感覚に近い。元気そうで何よりです。

 

自身を明らかにすり減らしながら漫画を描いていた当時も好きだったし、何だか達観して来た感のある今の桜玉吉も好きだな。

漫画のキャラクターは基本的にリアルタイムで年を取ることがないけど、桜玉吉の漫画はいかんせん自分が主役なのでリアルタイムに年を取る。ゴリゴリに悩むし、どん底に落ち込むし、それを癒すのは劇的な何かではなく、時間薬だったりもする。

その様子を、自分の生活もふと振り返りながら定期的に読むのが好き、とどのつまりは桜玉吉が好きで仕方ない。

 

ところで、最後の当時付き合っていた彼女って、ひょっとして結構漫画にも出てたあの子のことなのかな…?

そら辛えわ!

でも落ち込んでた時の漫画も知っているので、今その描写を過去のこととして描いてる(描ける)のは、何とも感慨深い。

漫画に置ける純文学と言っていいんじゃないだろうか。

 

 

伊豆漫玉日記 (ビームコミックス)

伊豆漫玉日記 (ビームコミックス)

 

 

ファイナルファンタジー15 触りの感想

プレイ30分ほどの感想。

噂以上にホスト集団なので全く感情移入出来ないかと思いきや、最初の車を押しながらスタンド・バイ・ミーが流れただけで思いの外心の壁が取れた。人間味のあるシーンと名曲の組み合わせズルい。

アクション要素もどちらかと言えば好みだし、マップの広さも今のところはワクワクが勝つ。

 

ドラクエ8をやった時も思ったけど、同じようなエンジンでFFシリーズのリメイクしてほしいなあ。リアルにしすぎてる分、同じストーリーでリメイクしても陳腐に感じかねないから難しいのかな。

ちなみにドラクエの場合はもともと新作も映画的な演出に寄せてない分、全てのシリーズかドラクエ8システムでリメイク可能だと思う。やってくれないかな。ヒーローズのシステムでドラクエ3とかたまらんのだけど。

 

話を戻すとホストたちのドライブ、拒否反応は意外となさそうけど、会話の雰囲気が少し女性が考えた男の会話っぽいというかアニメっぽいというか。もしくはジャニーズ同士の会話を聞くような、作り物のような違和感。

今までのFFでも似たような所はあったけど、見た目の印象か今回は特に感じる。

 

何にせよまだ触りだけしかしてないので、この印象がこれからどう変わっていくのか。案外面白そうなので、素直に期待です。

ダンガンロンパV3 感想

紅鮭団、育成計画、モノクマの試練のおまけモード、そして本編のアイテム保有で起きる固有イベント全て終了。

裏ルートはほとんどやってないけど、そこに至るまで長い上あまり変化がないのでこれにてダンガンロンパV3おしまい!

 

総合で考えたら、クリア後が本編と言わんばかりのおまけ要素はあったし、面白い時間の方が長かったのは間違いない。

 

第六章に関しては予想を裏切るのに夢中になりすぎて、期待を裏切らないことに失敗したのかな。第一章はそういう意味では凄く良く出来てたと思う。一章の展開は全く予想が出来なかった、という訳では正直なかったけど、だからこそ凄く良かった。ミステリーは読者に解かれたら駄作になるわけではなく、フェアにヒントを散りばめて解かれる分には全く問題ない。むしろ予想出来ていてもそのまま進むことに驚きはある。

 

第六章に関しては、素直に滅んでいるまま進んで良かったし、その上で最後に「全部嘘だった」でも良かった。

全部ひっくり返すだけならともかく、演出の奥に視聴者ではなく製作者の顔が見え隠れしてしまったのが一番の失敗かな。ゲーム内の黒幕ではなく、ゲーム制作の裏方を想像させてしまったのは、キャラクターが魅力的だった分反動で冷めたたなあ。

 

でもこれだけしつこく書いてしまうのは、それ以外がとにかく面白かったから。全部が全部、悪い意味の反動が凄いゲームだった。

 

そして次。

 

悪い意味で反動が凄い繋がりという訳ではないけど、噂に聞く、FF15を始めます。

クビキリサイクル3

クビキリサイクルがついに映像化されて3作目。戯言シリーズは大好きだけど、クビシメ以降が好きなのであって、実はクビキリサイクルはそこまで。1話のため3000円出すのは高いと思いながらも(1分100円!)、今後の映像化を願うため先行投資の意味合いで買っている部分もある。

 

前作ラストに事件が起きて物語に動きがあったけれど、クビキリサイクルはどうしても静かな内容なのでそれ以外の動きはない。めっちゃ綺麗な絵で行われる会話劇だし、他の作品と違ってコメディ要素もほぼないので地上波でやらずにOVAで発売されているのもやむなしか。

ただ、殺人事件があったのに、悲壮感や恐怖が描写されず、むしろ穏やかに儚い雰囲気なのは凄く良い。不思議な作品。

 

そして、その穏やかさや儚さの対極に位置する存在が副音声の哀川さん。そもそも全然来ない。

もう一人の副音声、軸本みおり役の野中藍は声超かわいいけど、早口言葉のような副音声はあまり向いてなさそう。滑舌に少し違和感が。普通のキャラクターを演じる分にはそんなこと感じないので、単純に向き不向きの問題かな。でも聞いているうち中毒になって行く、依存症になる声だ。

西尾維新の軽いノリが好きな人にとっては副音声がいい気分転換となりそうだけど、いかんせん本当におまけで戯言シリーズに関わるような話はしてくれない。出来ればそろそろ、人識くんとかにポロリと言及してくれたりなんかしてほしいな…。

 

 

 

ダンガンロンパv3 才能育成計画&モノクマの試練

最後に回してたダンガンロンパV3のこのモード。

正直スマホゲーでも出来そうな、これまた作業要素の強いこのゲームたけど、いやなかなかどうして面白いぞ。中毒性がある。

 

シリーズキャラクターがコラボして学園生活を送るという設定は、全シリーズプレイした人間にとっては楽しいに決まってるし、風来のシレンのパロディもオマケとしてはあり。もっとローグライクにして欲しかったけど、そこはオマケなので仕方ないかな。

 

最初カードダス様のシステムが出てきた時は課金かと思ったけどそんなことはなく(というかこれで課金だったら死ぬほど叩いてた)、ダンジョン進めていけば普通にレアカードが出るシステム。

 

しかしこのモードで改めて思ったのが、昨日今作のキャラクターが魅力的と書いたけれど今までのキャラクターも改めて触れてみたら魅力に溢れてるし、そもそもダンガンロンパシリーズが本当に大好きだったんだな、と。

今作がこれだけ否の多い賛否両論なのも当たり前の話。でもよりによってそんな過去作を物語上でも否定してしまったダンガンロンパV3のオマケで、そのことを実感するというのは何ともダンガンロンパらしい、【絶望的】な話だわ。