昔話

わたモテを読んでふと昔を思い出す。

自分の高校時代は帰宅部の冴えない高校生であり、「絶望の世界」を読み他の学生とは違うんだぜ…と悦に浸りつつその実ただのアニメ好きな底辺クソ高校生だったので、当然スクールカーストの最下層だった。確かに他の学生とは違うんだぜ…。

 

そんな中修学旅行があり、グループ分けは勿論底辺グループだったけど、何故かスクールカースト上位のイケメンに気に入られて二人部屋の相手がその子になったことがある。

二人で将棋をした記憶はあるけど、何を話したかはすっかり忘れているし、卒業後は完全に関係性は途切れて疎遠になったけど、楽しかったしウキウキしたのはうっすら覚えている。

 

途中で彼は彼女に会いに部屋を抜け出したので、そのために自分と二人部屋になったのかなあとも思うけど、思ったより早めに帰ってきてくれたのでそれだけでもなく、今考えると修学旅行のうっちーのように肩の力を抜く時間が欲しかったのかな。

 

スクールカースト上位もやっぱり大変だったんだろう。

結局のところスクールカーストの位置に関係なく、自分の場所を守るため学校という閉ざされた小さな世界で立ち振る舞うしかない。

そしてそれは卒業後十数年経った今でも変わらない部分がある。

 

打開するためにがむしゃらに、時には明後日の方向に行動を起こし続けるもこっちを見守るのはだからこそやっぱり楽しいし、愛しいし、自分も頑張らなきゃなあと改めて思わされる、わたモテの魅力はそんな所にもあると思うのだ。