ダンガンロンパV3 第5章(ネタバレ)

「オマエラが活きる意味を探しているとしたら、それは見当違いだよ。生きるのに必要なのは"意味"じゃなくて、"目的"なんだ。

つまり、生きがいってやつだよね。」

 

これありがちだし、モノクマが言うから酷い皮肉なんだけど素直に良い言葉と思ってしまった。元ネタあるのかな?

「ついやってしまったよ。」がセルフパロディなのは分かった。これは未来編の名シーンだった。

 

そしてダンガンロンパV3が佳境に入った第五章。

彼の役割としてはグレンラガンのカミナだよね、完全に。

でもネタバレはしないように書いていたけど、これは書かずにいられない。

 

ある意味バハムートラグーン級の寝盗られじゃないか!

 

いや格好良いけどさあ。明らかに人気の出るヒロインに好きと言わせては駄目だ。本当に駄目だ。なんか好きな子に彼氏が出来た気分だわ。トラウマ抉られるわ。そんなトラウマないような気もするけどなんかそんな気分だわ。

 

賛否両論という噂は聞いてたし、その原因はこの後あるのかもしれないけど、間違いなくその一端はこれにある。

 

個人的には王馬のダークヒーロー、ダークナイトのような格好良さのほうが好きなので、余計に寝盗られた感が強い。

あの頭悪い感じのキャラクターに地味な女の子を取られた感じが妙に生々しいのかなあ。

 

ちなみに、それ以外は第五章も面白かったですよ。

 

何にせよ、クリアして早くいろんな感想読みたいな。

ダンガンロンパV3 第4章

こうやってブログに毎章感想を記しながら進めると、製作者がどういう意図でシーンを入れてるか計算しているというのがよく分かる。多少超展開に感じてしまうのは否めないけど、その違和感を減らすためそもそもそういう世界じゃないのかと若干でも思わせるよう作っているんだろう。(ただダンガンロンパ2と被るからないだろうけど)

 

それ用の設定で舞台作りをして、そのルール上でミステリーを成り立たせるのは凄く好きなジャンルで、西澤保彦の小説なんかがそれにあたる。氏の小説も瞬間移動やタイムリープ等、ミステリーとしておよそ相応しくない題材を利用してミステリーと成り立たせていた。

 

七回死んだ男 (講談社文庫)

七回死んだ男 (講談社文庫)

 

これは西澤保彦の作品の中でも傑作。設定を上手く活かした(そのための設定?)SFミステリー。

 

 

そもそもトリックの魅力とは、小説の場合は種明かしをされるのでほんの少しで見せ方が変わる手品のような驚きの魅力で、ゲームの場合は能動的に解くのでジャンルとしてはある種パズルゲームの楽しさなんだと思う。

まあもともと突飛な設定もあるゲームだけど、第四章の展開は面白かったしなんならもっとこの設定特有のトリックがたくさんあってても良かったかな。

 

ちなみにネタバレに気をつけて書きつつも少し気になるのがあの壁の仕組み、早い段階で気づけたけど最近のゲームではあまりないんだっけ?設定が面白かった分物足りなさを感じたけど、人によってはそうでもないのかもしれないな。

 

最後は今まででもトップクラスに嫌な終わり方。今作は特に意識して守りに入らず悪趣味に作っている気がする。そういうシリーズだからそれで良い。

 

石版は予想通りだったけど、そんなに隠そうともしてなかったかな。まだあのキャラはどちらにでも転びそうな気がするけどどうなんだろう。ベビーフェイスで終わる気はする。

ダンガンロンパV3 第3章

この雑にエロい感じはなんなんだ!

まあ前作から明らかなエロ要因はいたので、一種のあるある、様式美とも言えよう。実際のとこ本当に雑にエロいので、喜ぶ人よりも拒否反応を示す人のほうが多いだろうし、それも分かった上で仕込んでるんだろうなあ。尖ってるわ。

 

そして第三章。テーマがガラリと変わった章だった。映画のミストを思い出す。

前回仲が良くなれなさそうな人たちと書いたけど、まさしくそういうふうに描いていたんだなあと。今までのシリーズと全く違った形でストレスを溜めさせられる。

 

トリックに関しては、また回りくどい真似を!

一つ引っかかったのは、学級裁判時に嘘が使えるのは悪くないけど、合理的に間違ったことを言ってないのに嘘で反論するというのはどうにも違和感。

そこで詰まったから、八つ当たりのようにそう感じるだけかもしれない。あの人がそんなことするわけがないという信頼前提の嘘だから、あとから冷静に考えるとギリギリフェアではあるかな。

 

死者が蘇るというのは前作を考えると何かの伏線な気がするけど、何とも言えないなあ。精神の移植とかもありなのかな。キーボいるし。

 

ちなみに今作投票タイムで実際に自分が投票するけど、これ今まであったかな?うろ覚えだけど、なかった気がする。

ってことはこの機能は今後犯人を選ぶ以外の何かがあるのかな。

そしておしおき。本当におしおきだった。正直スッとした。

 

最後は気になる引きで終了。あいつ主人公すぎるけど、新助手可愛いから良し。好き。

ってかこのシリーズ、感情を表に出さない系ヒロイン多いな。好きだけど。全員。

 

あと登場人物で言えば、王馬くん良いなあ。善でも悪でもどっちにでも転んだっておかしくないので、キャラクターとして使い勝手が良い上に、狛枝ほど振り切らずに魅力もある。「うそだよー」は、シリーズ屈指の名シーン。

でも今後、生きるも死ぬも、善でも悪でも、殺すも殺されるも、間違いなくどちらかに振り切れるので、期待。

ダンガンロンパV3 第2章

モノクマ劇場は鳥、ジョーズ、モダンタイムス?

 

ネタバレしないよう感想を書くのは実際無理だけど、あえて書くならダンガンロンパらしい内容だった。

一つ思ったのは、日常パートが前作以上に非日常の中のドタバタ日常を描いているように感じる。前作はみんな仲が良かったんだろうな、という雰囲気だったけど、今作はあまり仲が良くなれなさそうな人たちが良くなれないなりになんとなく楽しそうにしている、って感じ。

 

でもこれはこれでおしおきシーンからそこに至るまでの悲惨さが際立つよね。

トリックはかなり大味だったけど、そこのフェアさはあまり期待していないので、仕方ない。それ以外の所を丁寧に作っているので、まあ良いかな。

 

あと、今更蝶野対三沢、蝶野対小橋の田中リングアナパロディ。製作者と世代、好みが一緒なんだろう。

ダンガンロンパV3第1章まで

ダンガンロンパV3 プロローグから第1章までの感想です。ネタバレはどこにでも書いてあるだろうけど、公式ブログでネタバレは避けてほしいとのことなのでなるべく無し。けど察するかもしれない程度には書くかも。

ちなみにシリーズは絶対絶望少女含めてプレイ済。

 

ダンガンロンパV3が届いたので、いざ始めようとしたら体験版セーブデータの有無を聞かれた。

体験版は存在すら知らなかったけど、他のゲームと違って体験版がただプロローグを体験するわけではなく、本編にない専用のストーリーがあることは知っていたので(2はどうだったっけ?)一応やめて体験版からスタート。

確かに本編とは関係なかったけれど、体験版からプレイして正解だったかな。後述。

 

そして改めて本編スタート。

プロローグで感じたのは、想像していたよりも下ネタが直接的な描写だった。

もともとエログロかつ一部にしかわからないネタの多いシリーズとはいえ、人気コンテンツの1つとなっても一切守りに入らないスタンスは凄いよね。個人的には全く抵抗ないけど、いよいよ人に勧めにくいというのは正直な所。いいぞ、もっとやれ。

 

モノクマ劇場は悪魔のいけにえスティングゴッドファーザー?最後だけ怪しい。

 

鬼畜アクションは、後ろから仲間がついてくるけどただの足手まといでしかない所がFC版のキテレツ大百科を思い出した。あれも異様に難しかったけど、20年前実機でクリアしたのは割と自慢。製作者はFCのキテレツ大百科知ってて意識したのかなあ。どっちもありそう。

 

1章のトリックに関しては推理出来たとまで言えないけど、推測までならシリーズで初めて成功。ダンガンロンパにしては珍しく、裁判前からしっかりとわかるようにヒントは散りばめてあったのが要因だけど、ミステリーとしてはフェアなのでむしろ好印象。何とかアンフェアにはならない様に丁寧に作ってました。

後から考えると体験版から既にその種は撒いていたのがよく分かる。あっぱれ!

 

それにしてもネタバレなしの感想は難しいなあ。

 

1章まで終えた感想だと、マンネリ化しかねない3作目を上手に、それでいてアグレッシブに作っている印象。この印象は変わるのか、はたまた想像を上回って来るのか。

楽しい。

 

 

 

 

結物語(ネタバレ)

結物語ネタバレ感想。

 

23歳の阿良々木くん。

2006年に化物語が発売されて、はや11年。ついに大人になった彼ら描いた一冊。

まさしくスピンオフ(こちら直江津市浪白公園前派出所?)らしくみんなが一人ひとり頑張って未来を生きる姿を描きつつも、読者の想像の斜め上でおそらくみんなが印象に残ったのは羽川さん。

新しい宗教が生まれかねないくらい超越した存在になっていた。

 

結局阿良々木くんの家に来たのは本人なのか、コピーキャット(影武者)なのかはわからないけど、「何でもは知らない。知ってることだけ」の羽川さんは、阿良々木くんが最終的にどう考えるかまで予測していたと思う。

阿良々木くんのことは誰よりも「知っている」のだから。

 

読みながら『羽川さんがそんなこと言うか?』という違和感があったし、猫物語で告白したのに「高校生の頃、阿良々木くんのことが好きだったんだよ。気付いてなかったでしょ?」という発言に齟齬を感じていたけど、阿良々木くんがあの結論に達するために言っていた(言わせていた)だけなのではないか。

 

他に大切なことがあっても、阿良々木くんのことも大切に思わないわけはないので(コピーキャットだったとしても明らかな特別扱いだ)日本に来た目的は過去を消すためだけではなく、結果的に阿良々木くんが、「今の僕が今の羽川にとってどうでもいい男で、今の僕は最高に幸せだ。」と感じさせるためでもあったはず。ある意味では阿良々木くんのために帰ってきたというのも間違いではない。

 

そう考えたら、なんとなく空っぽの箱を送ってきたという表現に冷たさを最初は感じたけど、実のところは暖かい、羽川さんらしい優しさに満ちた話だったと思うのだ。

そしてそこまで考えた上でもう一度コピーキャットだったか否かを考えてみると、そこまで予測した上で本人が来たんじゃないかなと思うよ。

 

自分のパンツを回収してこいなんて命令は、人に出さないでしょう?

 

結物語 (講談社BOX)

結物語 (講談社BOX)

 

 

掟上今日子の旅行記

掟上今日子の旅行記読了。  

 

怪盗から一通の予告状が。

そこに書かれたるは『エッフェル塔をいただきに参上致します』の文字。

名探偵掟上今日子、怪盗を阻止するためいざフランスへ!

 

って書くと何だか壮大な気がするけど、割といつも通りのシリーズ作。

なんなら西尾維新がフランス旅行をして、それを経費で落とすために書き上げたんじゃないかとすら。(東野圭吾の本であったなそんな話)

 

逆に言えば、このシリーズが好きなら安心して楽しめる内容でした。

 

が。

 

一日目、とんでもない引きで終わる。

読んでる最中はどうせ二日目の冒頭でそんなことはないオチかと思ったら一切触れられず、説明のないまま話は終わる。

 

いかんでしょ!

 

ドラえもんのび太くんが無人島に漂流して数十年生活したけど、タイム風呂敷とタイムマシンで元通りになった話があって、その経験を経たのび太くんはそれ以前ののび太くんと同一視出来ないというあるあるネタがあるけど、それに匹敵するくらいの衝撃。

厄介ェ…。

 

 

掟上今日子の旅行記

掟上今日子の旅行記